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新燃岳9日ぶり噴火 宮崎市など降灰確認

2011年4月19日
 霧島連山・新燃岳(1421メートル)は18日午後7時22分、小規模な噴火があり、噴煙は火口の縁から約2千メートルの高さまで上がった。鹿児島地方気象台によると、やや多量の噴煙が南東方向に流れた。噴火は9日以来9日ぶり。これに伴い、宮崎市や都城市、高原町で降灰が確認された。また、交通機関が一部乱れた。

 噴火前後に増える傾向のある火山性地震は、15日に163回、16日に293回、17日に181回、18日も128回(午後3時現在)と多い状態が続いていた。

 同気象台は「今回の噴火は大量の火山灰や軽石を伴った1月下旬の噴火と比べると危険性は低いが、今後もしばらく同じ規模の噴火が起こる恐れがある」と注意を呼び掛けている。

 県危機管理局によると、噴石や降灰による被害報告は寄せられていないという。

 降灰の影響で、全日空(ANA)は宮崎発名古屋行きが欠航し、飛行中だった伊丹発宮崎行き、羽田発宮崎行きの2便が出発地に引き返して欠航した。スカイネットアジア航空(SNA)は、羽田発宮崎行き1便が到着地を鹿児島空港へと変更した。19日はANAの宮崎発羽田行き、宮崎発伊丹行き、名古屋発宮崎行きの始発計3便の欠航が決まっている。

 一方、今回の噴火前から、県道406号高千穂峰狭野線は通行止めが続いている。