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桜島噴火で空振 「新燃岳か」問い合わせ相次ぐ

2011年4月13日
 9日から12日にかけて、県内で「障子や窓ガラスなどがガタガタ振動する」などの問い合わせが宮崎地方気象台に相次いだ。鹿児島県の桜島が噴火したことによる空気の振動(空振)が原因とみられ、霧島連山・新燃岳(1421メートル)の火山活動とは無関係という。

 同気象台によると、9~12日、宮崎、日南、都城市など広い範囲の住民から「ドンという音が聞こえる。新燃岳の噴火か」などの問い合わせが「20件以上あった」という。

 桜島では9日から12日午前10時までに、計15回の爆発的噴火を観測。10日夜には桜島の東に設置している空振計で、期間中最大となる70・7パスカルを記録したという。新燃岳では3月2日以降、爆発的噴火は発生していない。同気象台は「活発な火山活動が続く桜島の爆発的噴火に伴う空振と考えられる」と分析した。

 同気象台は「問い合わせは生活音が小さい夜間に多かった。気象条件が重なると、空振は遠い場所にも届くことがある」としている。