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門川で13例目確認 17日ぶり鳥フル疑い

2011年3月6日
 県は5日、門川町川内の養鶏場で死んだ鶏から、高病原性鳥インフルエンザのウイルス(H5型)を検出したと発表した。今季、県内の鳥インフル発生は17日ぶり13例目(国内22例目)。県内の発生は先月16日の12例目(延岡市北浦町)を最後に沈静化し、今月11日には県内全域が清浄化する見通しだった。県は6日朝に、飼育しているブロイラー3万3千羽の殺処分に着手する。県内全域の清浄化も最短で今月28日以降にずれ込んだ。

 県対策本部(本部長・河野知事)によると、この養鶏場から5日午後2時ごろ、延岡家畜保健衛生所(家保)に「死んだ鶏の数が前日の10羽から30羽に増えた」と通報があった。同家保の簡易検査では10羽中10羽が陽性だった。陽性の鶏は3棟の鶏舎のうち、1棟から見つかった。

 県は採取した検体を宮崎家保で遺伝子検査し、同日深夜に6羽中6羽からウイルスを検出。6日朝から延岡市や門川町、県、JA職員など150人態勢で殺処分を始める。また、周辺の半径10キロを鶏や卵などの移動制限区域に設定。区域内には50カ所余りの養鶏場があるという。

 移動制限の解除には、殺処分後の鶏舎消毒など防疫措置完了から3週間を要するため、11日に予定していた県内全域の清浄化は、少なくとも今月28日以降にずれ込んだ。

 現場は発生10例目となった同町の養鶏場から北東に約2キロ。県は発生状況調査のため、2月19日に立ち入ったが、防鳥ネットの破れや未消毒のまま飲用水を与えるような防疫上の不備は報告されていないという。今月1日まで移動制限区域内にあったため、鶏は出荷時期を20日間ほど過ぎていた。

 今季、国内では養鶏場での鳥インフルが相次いでおり、殺処分対象は鹿児島や愛知県など県外7県で約72万羽、県内では13例目まで含めると約99万羽となった。