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食鳥処理が正常化 県内40日ぶり

2011年3月1日
 県は1日午前0時、高病原性鳥インフルエンザの発生9、10例目となった都農町川北と門川町川内の養鶏場周辺に設定した移動制限区域(半径5キロ)をそれぞれ解除した。これに伴い、稼働停止している日向市の大規模食鳥処理場2カ所が再開できることになり、県内の食鳥処理体制は約40日ぶりに通常に戻る。

 年間30万羽以上を扱う大規模食鳥処理場は県内に10カ所。1月21日に宮崎市佐土原町で発生した1例目に伴い、新富町の1カ所が停止。その後の続発により、2月上旬には最大6カ所が停止し、県全体の処理能力が半減した。

 移動制限区域の解除は計10例となった。11例目(宮崎市高岡町)の区域は今月2日に解除予定。12例目(延岡市北浦町)について、県は1日に発生養鶏場周辺の清浄性確認検査に着手する。対象の9養鶏場や愛玩鳥を飼う10戸で陰性が確認されれば、11日に解除される。

 また、環境省が1月24日に宮崎市の加江田川河口で採取した野鳥のふん便調査で、高病原性鳥インフルエンザのウイルスは確認されなかった。同省は野鳥の越冬時期に当たる11月から翌年5月にかけて全国24地点で定期調査を行っており、同河口ではふん100個採取し検査した。