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北浦の養鶏場で疑い 本県10日ぶり、12例目

2011年2月17日
 県は16日、延岡市北浦町三川内の養鶏場で飼育する鶏から、簡易検査で高病原性鳥インフルエンザの陽性を確認したと発表した。17日未明に結果が判明する遺伝子検査でも陽性となれば、計2万羽を殺処分する。県内養鶏場では10日ぶりの発生で、今季の感染・感染疑いは県内12例目、全国で19例目となる。

 県対策本部(本部長・河野知事)によると、この養鶏場はブロイラー7500羽を飼育。16日午後4時ごろ、延岡家畜保健衛生所(家保)に「死んだ鶏が増えた」と通報があった。延岡家保が現地で簡易検査を行い、10羽中5羽が陽性だった。

 採取した検体を宮崎家保で遺伝子検査し、陽性なら17日朝から延岡市職員ら約180人態勢で殺処分を始め、養鶏場から半径10キロ圏内を移動制限区域に設定する。区域には大分県の一部も含まれるが、養鶏場はないという。本県側には14養鶏場がある。

 この養鶏場の西1.5キロにも1万2500羽を飼育する鶏舎があり、飼育管理者が同じのため殺処分対象となる。処分した鶏は埋却する方針。

 県内養鶏場では、6日に簡易検査で陽性を確認した11例目を最後に、発生がなかった。3月2日ですべての移動制限区域を解除できる予定だったが、10日間以上延びる見通し。会見した県畜産課の岩崎充祐家畜防疫対策監は「県内の終息が見えていた矢先だけにショック」と話した。

 また、15日に延岡市で死骸が回収され、簡易検査で陽性が判明したハヤブサは16日に宮崎家保の遺伝子検査でも陽性を確認。県は死骸を詳細検査のために鳥取大へ送った。