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高千穂で感染疑い 5万9000羽殺処分へ

2011年2月5日
 県は4日、高千穂町岩戸の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザに感染した疑いのある鶏を新たに確認したと発表した。養鶏場での感染・感染疑いは県内8例目。県はウイルスが検出されれば、この養鶏場で飼育する4万2千羽と、同じ管理者が町内の別の養鶏場で飼育する1万7千羽を殺処分する。

 また、県は同日、3~6例目の養鶏場を中心とした移動制限区域(半径10キロ)の養鶏場での調査で異常がなかったことから、同区域を同5キロに縮小し、新たに5~10キロ圏を搬出制限区域に緩和した。

 県対策本部(本部長・河野知事)によると4日午後0時半ごろ、延岡家畜保健衛生所(家保)に「死亡羽数が前日の34羽から60羽に急増した」と通報があり、延岡家保の簡易検査で10羽中10羽で陽性を確認した。県は周辺養鶏場20戸に鶏や卵の移動自粛を要請した上で、宮崎家保で遺伝子検査を進めている。

 ウイルスが検出されれば、移動制限区域を設定し、5日朝から県や町職員300人態勢で殺処分に着手する。同区域には新たに高千穂町と日之影町の一部が含まれる。大分県の一部も入るが、養鶏場がないため同県は制限を設けない方針。

 また、3~6例目に伴う移動制限区域内の186養鶏場を対象とした鶏の遺伝子検査がすべて陰性だったことを受け、県は4日、それぞれの移動制限区域を縮小した上で、その外周に搬出制限区域を設定。国の防疫指針に基づき、搬出制限区域内の養鶏場は、移動制限区域を通らなければ、搬出制限区域内にある食鳥処理場への出荷が可能となった。

 発生7例目養鶏場(宮崎市高岡町)での防疫措置は同日、完了した。

 一方、農林水産省は同日までに4~6例目養鶏場の疫学調査の結果を公表。5例目(延岡市北川町)については「近隣の川で200~300羽程度のカモが目撃されていた」、6例目(高鍋町)では「250メートル離れた池にカモ類60~70羽程度が確認された」などと報告された。