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日向市の食鳥処理場2カ所再開

2011年2月4日
 高病原性鳥インフルエンザの続発で移動制限区域に含まれ、順次停止した大規模食鳥処理場6カ所のうち、日向市の2カ所が3日、稼働を再開した。宮崎市高岡町の7例目養鶏場では、殺処分した鶏や鶏ふんの埋却、鶏舎消毒などの作業を継続。4日の完了を目指す。

 県内の食鳥処理羽数は年間1億2577万羽(2009年度)で、年間30万羽以上を処理する大規模処理場は10カ所。このうち日向市南部から新富町に集中する5カ所が制限区域に含まれて先月下旬に停止したほか、7例目発生で小林市野尻町の1カ所も停止。県内の処理能力は3分の1に落ち込んでいた。

 再開条件は発生養鶏場から5キロ圏外にあること、施設の消毒状況を県が検査することなど。条件を満たした日向市の2カ所には3日、8業者が6万5千羽を出荷した。移動制限区域が解除されないと小林市野尻町を除く3カ所は再開が難しく、当面は能力が半減した状態が続く。

 発生養鶏場の周辺で行う発生状況調査は7例目について同日終了。3~6例目も1日までに終えており、ウイルス検出などの検査で異常がなければ、県は農林水産省と移動制限区域の縮小を協議する。

 同日は高鍋町の6例目ウイルスが1~5例目と同じH5N1型と判明したほか、7例目はH5型のウイルスが分離され感染が確定した。