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高岡の養鶏場感染疑い 7例目、19万羽殺処分へ

2011年2月2日
 県は1日、宮崎市高岡町五町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザに感染した疑いのある鶏を確認し、遺伝子検査でウイルスを検出したと発表した。この養鶏場で飼育されているブロイラー約19万羽は2日朝からすべて殺処分される。県内での感染・感染疑いは7例目。

 県対策本部(本部長・河野知事)によると、1日午後0時20分ごろ、宮崎家畜保健衛生所(家保)に通報があり、簡易検査を実施。7羽中6羽が陽性だった。前日50羽だった死んだ数が、1日は191羽に増えたという。

 同家保で行った遺伝子検査の結果、ウイルスを検出。2日は自衛隊300人の協力を得て500人態勢で殺処分に当たる。同市によると、この養鶏場は市内39戸(計100万羽)のうち最大規模。

 県は、養鶏場から半径10キロ圏を移動制限区域に設定。小林市野尻町の大規模食鳥処理場も含まれ、稼働を停止する。大規模食鳥処理場(年間30万羽以上処理)の停止は県内10カ所のうち6カ所目。このほか、都城市高城町、綾町など2市2町も制限区域に含まれる。

 また、1日は2例目養鶏場を含む新富町の養鶏団地で、大量に残された鶏ふんに消石灰を散布しビニールシートで覆う作業に着手。延岡市北川町の6例目養鶏場で鶏舎消毒などの防疫措置が完了した。3~5例目のウイルスは動物衛生研究所(茨城県つくば市)での検査で、いずれも強毒性と判明した。

 感染源や経路の解明を進める国の疫学調査チームは同日までに都農町の3例目養鶏場で行った調査の概要を公表。鶏舎は直径2センチの金網と遮光カーテンで野鳥侵入防止を図っていたが、金網の上部には隙間があり、腐食による破損も数カ所確認された。壁の下部にはネズミが出入り可能な隙間、奥の壁には穴もあったとして、野鳥や野生動物によるウイルス媒介の可能性を調べている。