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全養鶏場立ち入り調査 県が方針決定

2011年2月2日
 県内の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが相次いでいることを受け、県は1日、全養鶏場(100羽以上、約千戸)を対象に県職員の獣医師(家畜防疫員)らが立ち入って衛生管理について調査を行うほか、死んだ鶏の数を毎日報告させる方針を決めた。河野知事が同日の定例会見で明らかにした。

 養鶏場の立ち入り調査は昨年10~12月に続いて3度目。過去2度の調査では家畜防疫員以外に、系列企業の管理獣医師や技術指導員が立ち入ったが、国の疫学調査チームは発生農場で防鳥ネットなどに不備があったことを指摘。調査の実効性を高めるために、今回は家畜防疫員や市町村農政担当者が巡回し、外部の視点でチェックする。調査は18日までに終える意向。

 死んだ鶏の報告は国内での発生多発を受け、昨年12月末に毎月1回から毎週1回に強化していた。先月31日から県内3カ所ある家畜保健衛生所に専属の人員を配置。各養鶏場からの報告をまとめ、異常の早期察知を図る。

 また、県は防疫徹底を訴えるパンフレットを作製中で、近く全養鶏農家に配布する。