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高鍋の処分終了 移動制限区域通過可能に

2011年2月1日
 高鍋町持田の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの感染が疑われる鶏が見つかった問題で、県は31日、遺伝子検査でウイルスを検出したと発表した。発生は県内6例目


。これを受け、養鶏場で飼育する3万9千羽を即日殺処分。養鶏場から半径10キロを移動制限区域とした。これとは別に、これまで制限していた畜産関係車両の移動制限区域の通過を1日から特例で認めることを明らかにした。

 県対策本部(本部長・河野知事)によると、同町での感染疑いは1月30日に確認され、宮崎家畜保健衛生所が遺伝子検査。高病原性のH5亜型ウイルスを検出した。同日午前から自衛隊を中心に210人を動員し、4時間半で殺処分を終えた。

 県は、相次ぐ発生で移動制限区域が複数設けられ養鶏関連の物流が滞っているとして農林水産省と対応を協議。これまで制限区域を迂回(うかい)していた鶏や卵、死骸を運搬する車両について、1日から通り抜けを許可する。県指定のルートを通り、3カ所の消毒ポイントで消毒を受けることが条件となる。

 この他、同日は発生3例目(都農町)のウイルスが動物衛生研究所(茨城県つくば市)の詳細検査で、本県で確認されているH5N1型と判明。5例目養鶏場(延岡市)についてはすべての防疫措置を完了した。発生2例目養鶏場(新富町)を含む養鶏団地では、ふんの埋却を進めていたが、水分量が多く、一部を鶏舎内に残したまま消石灰を散布しビニールシートで覆って封じ込めることにした。