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ウイルス遺伝子解析 本県と鹿児島極めて近縁

2011年1月30日
 鹿児島県は29日、同県出水市の養鶏農場で死んだ鶏から検出された強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルスが、H5N1型と判明したと発表した。遺伝子解析の結果、愛知、本県の鶏から検出したウイルスと遺伝子配列が99%以上同じで、出水市のナベヅルのウイルスとも極めて近縁であることが確認された。

 出水市では昨年12月以降、日本最大のツルの越冬地である出水平野で死んだナベヅル6羽からウイルスを検出。今月26日に鶏の感染が確認され、発生農場の約8600羽が殺処分された。

熊本が大分へ陽性と誤情報 期限切れキット使用

 熊本県は29日、大分県の農場から熊本県へ出荷された鶏に鳥インフルエンザの簡易検査をした際、期限切れの検査キットを使用し、陽性のような反応を示したという誤った情報を、大分県などに伝えたと明らかにした。簡易検査をやり直した結果、陰性だった。

 熊本県によると、29日午前9時半ごろ、熊本県八代市の食肉処理場で、大分県から出荷された鶏約60羽が死んでいるのが見つかり、八代保健所の検査員が簡易検査したところ、陽性を示すラインが薄く出たという。

 午前10時ごろ、検査員は結果を正規の連絡ルートで上司らに伝えず、大分県の担当者に直接、陽性の可能性があると連絡した。大分県は、殺処分などに備え約200人を集めていた。

 県健康危機管理課は「大分県にご迷惑をおかけし、大変申し訳ない。今後は適切に対応できるようにしたい」と話している。