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防疫認識の甘さ指摘 農相、県に確認徹底求める

2011年1月26日
 本県で発生した高病原性鳥インフルエンザに関し、鹿野道彦農相は25日の閣議後の会見で、発生養鶏場の鶏舎の防鳥ネットに穴があったことなどに「取り組みを徹底していなかった」と防疫認識の甘さを指摘し、県に周辺農場などでの確認徹底を求めた。

 感染経路特定のため現地調査した疫学調査チームは24日、1例目の養鶏場(宮崎市佐土原町)で野鳥侵入を防ぐ網に数カ所の穴や隙間があったことをウイルス侵入の可能性の一つとして指摘。2例目の養鶏場(新富町)では、鶏舎出入り時に靴の履き替えや作業着交換をしていなかったことが報告されている。

 会見では、本県で口蹄疫に次いで鳥インフルエンザが発生した現状への「結果的に宮崎県は防疫体制が甘かったという指摘がある」との質問に、鹿野農相は「調査した専門家の話ではネットの問題点もあり、長靴の履き替えなどの指示、取り組みを徹底していなかった」と指摘。「再確認してもらいたい」と、本県ばかりでなく各都道府県に確認を徹底するよう求めた。

 鹿野農相自身の本県入りについて、「政務3役の代表として松木(謙公)政務官にしっかり対応してもらっている」と、現時点で考えていないことを明らかにした。