発生農場で網に穴 靴や作業着交換せず
2011年1月25日
県内2例の高病原性鳥インフルエンザ発生を受け、感染経路特定を目指す国の疫学調査チーム(チーム長・伊藤寿啓鳥取大農学部教授)は24日、現地調査の結果を公表した。1例目の養鶏場(宮崎市佐土原町)では、鶏舎への野鳥侵入を防ぐ網に数カ所の穴や隙間があったことを明らかにし、ウイルスが侵入した可能性の一つとして、さらに調査を進める。
1例目では、死んだ鶏は6棟ある鶏舎のうち、養鶏場の入り口に近い鶏舎で発見された。鶏の飲用水は山の湧き水を使い、未消毒だった。従業員によると、鶏舎内で野鳥を見たことはないが、ネズミは確認されていたという。
2例目の養鶏場(新富町)では、鶏舎への出入りは靴の履き換えや作業着の交換をしておらず、靴底消毒だけ行っていた。鳥インフルエンザ以外の原因で死んだ鶏を収集していたのは、1例目と同じ業者。昨年11月に建てられた新しい鶏舎で、構造上の問題点は特に見つかっていない。
一方、県は昨年10~12月に2度、全養鶏農家(100羽以上)約千戸を対象に立ち入り調査を実施。自己調査も可能で、1例目の養鶏場では自社の指導員が行い、不備はなかったという。県畜産課の岩崎充祐家畜防疫対策監は「韓国や国内でこれだけ鳥インフルエンザが発生している中で、こういう指摘があったのは残念」としている。
1例目では、死んだ鶏は6棟ある鶏舎のうち、養鶏場の入り口に近い鶏舎で発見された。鶏の飲用水は山の湧き水を使い、未消毒だった。従業員によると、鶏舎内で野鳥を見たことはないが、ネズミは確認されていたという。
2例目の養鶏場(新富町)では、鶏舎への出入りは靴の履き換えや作業着の交換をしておらず、靴底消毒だけ行っていた。鳥インフルエンザ以外の原因で死んだ鶏を収集していたのは、1例目と同じ業者。昨年11月に建てられた新しい鶏舎で、構造上の問題点は特に見つかっていない。
一方、県は昨年10~12月に2度、全養鶏農家(100羽以上)約千戸を対象に立ち入り調査を実施。自己調査も可能で、1例目の養鶏場では自社の指導員が行い、不備はなかったという。県畜産課の岩崎充祐家畜防疫対策監は「韓国や国内でこれだけ鳥インフルエンザが発生している中で、こういう指摘があったのは残念」としている。