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【第1章・バングラデシュから】(1)井戸水

2015年11月20日
ヒ素汚染 今も拡大

 バングラデシュ南西部の中心都市ジョソールから車で約2時間。宮崎市のNPO法人「アジア砒(ヒ)素ネットワーク」(AAN、横田漠理事長)の川原一之さん(68)=宮崎市=らを乗せた大型バンは、雨期で水浸しとなった大地を貫く凸凹道を走りヒゾルダガ村に到着した。小さな集落の水くみ場は鉄分で赤茶色に染まり、くみ上げる水が、鉄とともにヒ素を多量に含む可能性が高いことを示す。川原さんらが、住民らに健康状態や水の利用方法などを尋ねる。30年ほどこの水を飲んでいる主婦アリア・ベゴムさん(55)は「もしヒ素に汚染されているとしても、この水を飲むしか選択肢はない。生きていくためには…」と肩を落とした。

【写真】井戸の水をくむヒゾルダガ村の村人たち。水がヒ素に汚染されていようと、ほかに飲み水を得る手段はない

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