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【東奔西走】 宮崎市出身・帝国ホテル東京ベーカリー課 二宮 茂彰さん

2017年7月31日

宮崎市出身・帝国ホテル東京ベーカリー課 二宮茂彰(にのみやしげあき)さん(40)(江戸川区在住)


「製パン世界一」目指す

製パンの世界大会を目指す日本代表に選ばれた二宮茂彰さん

製パンの世界大会を目指す日本代表に選ばれた二宮茂彰さん

 帝国ホテル東京(東京都千代田区)のベーカリー課で腕を振るう宮崎市出身の二宮茂彰さん(40)=東京都江戸川区=は腕利きのパン職人。4年に1度、フランスで開く製パンのワールドカップ「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・ブーランジュリー」(2020年)出場を目指す日本代表3人のうちの一人でもある。

 宮崎日大高を卒業後、実家の個人商店を継ぐ目的で都内のスーパーに就職。製パン部門に配属されると、「湿度や気温、粉の状態などで出来上がりが違う。そこにやりがいを感じた」とパン作りの面白さに目覚める。もっと腕を磨こうと、わずか1年半で大手パンメーカーに転職した。

 転機は、パンの専門誌に掲載された、製パンの世界大会で初優勝した日本代表の写真。「製パンに世界大会があると知って衝撃を受けた」。居ても立ってもいられず、日本代表を決める国内予選ではボランティアとして運営をサポート。その姿を見た帝国ホテルの関係者に誘われ、今の職場で働くことになった。

 今年2月の国内予選を勝ち抜き、あこがれの日本代表の座を射止めた二宮さん。「世界大会の前に、アジア予選が2019年にある。アジア勢のレベルは高いが、何とか勝ち抜いて世界一を獲得したい」と見据えている。

帝国ホテル東京ベーカリー課長 黒川英之さん(44)


真面目に努力続ける

 本当にパンが好きで、真面目にこつこつと努力してきた職人。新商品を考えたり、重要宴席のパンを焼き上げたりするときの中心メンバーです。将来、わがベーカリー課を支える人材になると期待しています。