【東奔西走】延岡市出身・NHK理事 松坂千尋さん
2018年11月26日
同級生との酒席楽しみ
「宮崎の友達は貴重」と話す松坂さん
少年時代は父親の仕事の都合で延岡、日南、宮崎市など各地を転々とした。宮崎南高、東京大を経てNHKに入ったのは1983(昭和58)年。記者としては長く司法を担当し、「ニュースウオッチ9」「ニュース7」といった看板番組で編集責任者も経験した。
忘れられない仕事の一つが災害報道。阪神大震災ではプレハブの建物に寝泊まりしながら被災地を取材し、東日本大震災は社会部長として指揮に当たった。被害の大きさを目の当たりにし「今まで災害が起きてからの報道はしてきたが、命を守る視点が十分じゃなかったのかもしれない」と考えるようになったという。
60歳を超えた今、中学や高校の同級生と地元で酒を酌み交わす機会が増えた。「皆がそれぞれ何者でもなかった時代に戻れる。宮崎の友達は貴重」としみじみ思う。もう一つの楽しみは大河ドラマ「西郷(せご)どん」。「西南戦争の激戦地として延岡が出る。どんな形で紹介されるのだろうか」と古里の映像が今から待ちきれない様子で話した。
大鷺 麻理さん/高校の同級生で県立高教諭
高校時代は生徒会長で成績はトップでした。それなのに偉ぶったところはなく、とても気さく。それは今も同じで、同級生で集まると、皆に好かれている様子がよく分かります。私たち宮崎南高12回生の誇りですね。