第1部 現場はいま
2022年4月18日
5年に1度開催され“和牛のオリンピック”と呼ばれる全国和牛能力共進会(全共、10月6日開幕)鹿児島大会まで半年を切った。4大会連続「内閣総理大臣賞」獲得を目指し、宮崎牛のさらなるブランド力向上などを狙う本県勢。連載「てっぺんへ宮崎牛」は、この大会に照準を合わせてきた生産者らの歩みや横顔などを紹介する。第1部では、2017年の前回宮城大会での健闘を経て生産、流通、消費の現場はどう変わったのかをリポートする。
大舞台経験 地域けん引 目標掲げ切磋琢磨
「県代表に選ばれたのは出品番号6(小林秀峰高の雌牛「れな」)」。全共宮城大会の出場を懸けた県代表牛決定検査の舞台となった、小林市の小林地域家畜市場に場内アナウンスが響くと、高校生では全国30年ぶりの快挙に、会場からはどよめきが起こった。
あれから5年、同校代表で本大会に出場した折田菜々美さん(21)の姿が、同市場にあった。念願だったJAこばやしの和牛生産課技師となって子牛の検査などで農家を巡る毎日。地元で和牛生産に携わるチームメートともよく顔を合わせ「充実した日々」と語る。
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1.担い手
大舞台経験 地域けん引 目標掲げ切磋琢磨
全共を契機とし、本県和牛生産の盛り上げに尽力する折田菜々美さん、築地伶欧さん、黒木唯登さん、野見山悠貴さん(左上から時計回り)
あれから5年、同校代表で本大会に出場した折田菜々美さん(21)の姿が、同市場にあった。念願だったJAこばやしの和牛生産課技師となって子牛の検査などで農家を巡る毎日。地元で和牛生産に携わるチームメートともよく顔を合わせ「充実した日々」と語る。
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