神話の天孫降臨の地で「日に向かう国」とされた本県は、災害や戦乱など幾多もの困難を乗り越えながら、豊かな生活文化を生み出してきた。それらは長い年月守り伝えられ、地域のアイデンティティーとなったが、人口減少などで継承の危機に直面している。未来の“宮崎人”へつなぐために今、求められる振る舞いとは-。文化の担い手や有識者に尋ねた。
■伝統的な食生活「幸せ」「自分が作ったものはおいしい」感覚育てて
椎葉「焼畑蕎麦苦楽部」会員 椎葉ミチヨさん(68)/椎葉キク子さん(64)
椎葉ミチヨさん(左)と椎葉キク子さん
-“民俗学発祥の地”とされる椎葉村には、狩猟や神楽、民謡など暮らしに密着した伝統文化が今も残る。向山日添(むかいやまひぞえ)地区の地域おこしグループ「焼畑蕎麦苦楽部(そばくらぶ)」は、中でも焼き畑の継承に力を入れている。苦楽部の会員である椎葉ミチヨさん(68)と椎葉キク子さん(64)は、2008年の発足時から食文化の現場を見つめてきた。これまでの具体的な取り組みは。
椎葉ミチヨ「苦楽部の代表である夫と、伝統農法の焼き畑でソバやヒエ、アワなどの雑穀を作ってきた。メンバーにはこの活動を手伝ってもらっている」
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みやざき令和風土記
【みやざき令和風土記】第8部 | (上) | 2021年6月23日付 |
(中) | 2021年6月26日付 |
(下) | 2021年6月30日付 |