竜巻
宮崎県の竜巻発生数は、全国4番目に多く(2013年9月現在)、特に2006年9月に延岡市で発生した竜巻は死者3人、重軽傷143人、家屋被害1300棟を超える甚大な被害をもたらしました。2013年は関東地方を中心に猛威を振るっています。
宮崎地方気象台によると、1991〜2012年の竜巻の発生確認数は、沖縄県41件、北海道34件、高知県24件に続いて宮崎県は22件。特に台風シーズンの9月に宮崎市以北の沿岸部を中心に発生。過去には小林市、高千穂町など内陸でも確認されています。
06年9月に延岡市を襲った竜巻は、台風13号の接近に伴って発生し、秒速25メートルの猛スピードで移動。列車を横倒しにし、わずか約5分間で長さ7.5キロ、幅300メートルに被害を及ぼしました。 気象庁は、竜巻に関する情報(竜巻注意情報)を発生の可能性に応じて発表します。情報を早めにキャッチし、身を守るために備えましょう。
竜巻注意情報について
竜巻に関する情報は発生の可能性に応じて段階的に行われます。
情報発表の タイミング | |||
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半日〜1日前 | 「気象情報」発表 ○「竜巻など激しい突風のおそれ」と明記します。 | 竜巻が発生しやすい気象状況かどうか事前に確認 | |
数時間前 | 「雷注意報」発表 ○落雷、ひょう等とともに、「竜巻」も明記します。 | 外出前に最新の注意報を確認し、注意喚起 | |
0〜1時間前 | 「竜巻注意情報」発表 ○今、まさに竜巻の発生しやすい気象状況になっていることをお知らせします。 | 空の様子に注意し、積乱雲が近づく兆しを感じたら、ただちに身の安全を確保 |
「竜巻発生確度ナウキャスト」 常時(10分毎)
※戸外では携帯電話サービスで最新のナウキャストを随時確認
■ナウキャストで詳細な領域を把握できます。
激しい突風が発生する可能性が高い領域を2段階の発生確度で表します。
PChttp://www.jma.go.jp/jp/radnowc/
携帯http://www.jma.go.jp/jp/bosaijoho/m/radnowc/
「竜巻注意情報」が発表されたら
身の安全を確保するためには
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
特に
- ・人が大勢集まる屋外行事
- ・テントの使用や、子供、高齢者を含む屋外活動
- ・高所、クレーン、足場等での作業
のように、安全確保にある程度の時間を要する場合には、早めの避難開始を心がけてください。
「発達した積乱雲の近づく兆し」とは・・・
以下のような状況になると、竜巻の発生するような発達した積乱雲が、あなたの間近まで近づいている可能性があります。
- ・真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
- ・雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする。
- ・ヒヤッとした冷たい風が吹き出す。
- ・大粒の雨や「ひょう」が降り出す。
(注)発達した積乱雲が近づいた場合の代表的な現象を記したものです。しかし、これらの現象が必ず発生するとは限りませんし、はっきりしない場合もあります。異変を感じたら、早めの避難を心がけてください。
「竜巻」が間近に迫ったら
すぐに身を守るための行動をとってください!
- ◇屋外では
- ・頑丈な構造物の物陰に入って、身を小さくする。
- ・物置や車庫・プレハブ(仮設建造物)のなかは危険。
- ・シャッターを閉める
- ・電柱や太い樹木であっても倒壊することがあり、危険。
- ◇屋内では
- ・家の一階の窓のない部屋へ移動する。
- ・窓やカーテンを閉める
- ・窓から離れる。大きなガラス窓の下や周囲は大変危険。
- ・丈夫な机やテーブルの下に入るなど、身を小さくして頭を守る。
情報提供:気象庁