防災ニュース
津波想定迅速に避難 佐土原高、久峰中 初の合同訓練
2020年10月29日
宮崎市の佐土原高(萩尾英司校長、721人)と久峰中(小田雄二校長、424人)は28日、津波を想定した合同防災訓練を初めて行った。実際に緊急地震速報を鳴らし、高校生には時刻などを事前に知らせずに実施。本番さながらの緊張感の中、津波が到達するまでの予想時間内に全員が佐土原高グラウンドに移動し、防災意識を高めた。
防災教育に取り組む「県学校安全教育推進校」活動の一環で企画した。
訓練は久峰中生徒らの避難からスタート。生徒らは150メートル離れた高台の佐土原高を目指して約80段ある階段を駆け上がり、南海トラフ巨大地震発生時に津波が同市を襲来するまでの最短予想時間18分で避難を終えた。佐土原高生徒が時間差で避難を始めてから8分後、両校の全生徒が混乱なくグラウンドに集まった。
同校電子機械科3年の山本美夕さん(18)は「速報が鳴るとやっぱり緊張する。知らされていなかった分、自分で身を守ることを考えながら避難できた」と話した。
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