防災ニュース
東九州道 宮崎西-清武の一部 4車線化 来月6日着工
2020年11月10日
東九州自動車道の宮崎西インターチェンジ(IC)-清武IC(7・9キロ)のうち約3・7キロについて、西日本高速道路(NEXCO西日本)は9日、12月6日から4車線化工事に着工することを明らかにした。東九州道の県内区間での4車線化は初。南海トラフ巨大地震といった大規模災害時の輸送路確保など、防災面の強化や事故防止の効果が期待される。
工事区間は宮崎パーキングエリア付近から南に約3・7キロ地点まで。道路幅は路肩を含めて約13メートル拡幅し、約24メートルとする。今後、盛り土など基礎工事や詳細設計を進め、事業費は150億円を見込む。供用時期は未定で、NEXCO西日本は「災害時の対応強化につながるため、いち早く整備したい」としている。
国土交通省は2018年の西日本豪雨を受け、インフラの緊急点検を実施して4車線化の優先整備区間を選定。東九州道では日向IC-都農IC(20キロ)、高鍋IC-西都IC(12キロ)、西都IC-宮崎西IC(17キロ)の3区間49キロのうち計38キロが選ばれており、同省は10~15年かけて完成を目指すとしている。
県高速道対策局は「災害時の対応や物流の効率化にとって、4車線化は非常に重要。東九州道の全線整備に弾みをつけたい」と話している。
東九州自動車道建設促進中央大会は9日、東京都千代田区の全国町村会館であった。自治体や経済団体関係者、国会議員ら約100人が出席し、2021年度の高速道整備予算の確保などを求める決議を採択した。
本県を含む沿線4県と北九州市でつくる東九州自動車道建設促進協議会と、経済団体や企業等で構成する東九州軸推進機構が主催。
同協議会会長の河野知事は「災害など甚大な被害が続く中でインフラ整備を急ぐ必要がある。沿線自治体が力を合わせ早期整備を目指したい」とあいさつ。未事業化区間の事業化や暫定2車線区間の早期4車線化などを盛り込んだ大会決議を採択し、ガンバロー三唱した。この後、参加者は自民党本部や中央省庁などで要望活動を行った。
東九州道(全長436キロ)の供用率は83%で、未事業化区間は日南市・南郷-串間市・奈留の約13キロ。
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