巨大地震、津波に備え　日南市で総合防災訓練

2019年11月11日

　巨大地震による津波で被害が想定される日南市風田地区で１０日、市総合防災訓練があった。市職員や消防団、地域住民ら約１８０人が参加し、避難経路の再確認や避難所運営訓練を通じ、防災意識を高めた。

　市と同地区自治会主催。南海トラフ巨大地震による大津波が発生したと想定し、午前９時に防災行政無線で迅速な避難を呼び掛けた。住民らは地区内５カ所の津波避難場所に一時身を寄せた後、避難所になる福祉保健施設・サンライフ日南に集合した。

　同所では５班に分かれ、避難所運営の訓練を実践。段ボールのベッドや簡易トイレを実際に組み立てて手順を確認したり、非常食がどれだけ備蓄されているのかを把握したりした。

　同地区の田村俊一自治会長（６９）は「実際に災害が発生した時は現場が混乱する恐れがある。スムーズな避難所運営に向け、定期的に訓練を続けることが必要」と話していた。

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