初戦となる１２日の東邦（愛知）戦に選手らとともに記録員としてベンチ入りするのは、３年生の中西等々（とうら）君（１７）。持ち前の真面目さと粘り強さで日々の練習に熱心に取り組む姿は、周囲からの信頼も厚い。選手として聖地の土を踏むことはできないが「自分のできる事をやり、チームに貢献する」と意気込んでいる。

　東京都品川区出身。中学時代に日南学園の練習を見学する機会があり「大好きな野球に集中できる環境。甲子園を目指しながら（遠い宮崎で）自分を磨こう」と、入部を決めた。最初のうちは周りの高いレベルに戸惑いも感じたが「才能のない自分は人よりも練習しなければ勝てない」と奮起した。


【写真】練習中に笑顔を見せる中西等々君。試合当日は記録員としてチームを支える