川南鳥フル、防疫措置を完了 確定検査「H5N6型」
川南町川南のブロイラー養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザで県は21日、養鶏場に残っていた鶏ふんや鶏舎の消毒を終え、一連の防疫措置を完了した。最短の場合で、搬出制限区域(発生農場から半径3~10キロ)は来年1月5日、移動制限区域(同半径3キロ圏内)は、同12日に解除される見通し。また、この養鶏場の鶏から検出したウイルスは確定検査で、国内や韓国で感染が拡大しているH5N6型と判明した。
発生3日目となった21日の防疫措置には県職員や自衛隊員ら約300人態勢で午前8時すぎから当たった。鶏ふんは鶏舎ごとに集め、堆肥化による発酵熱で消毒。鶏舎は動力噴霧器で消毒薬を散布した。飼育していた約12万羽の殺処分と埋却は、日向市の食鳥処理場に出荷した分を含め20日までに終えている。
国の防疫指針により、農場での防疫措置が完了して10日を経過した1月1日に清浄性確認検査を始める。対象は移動制限区域内の養鶏場29戸で、結果判明には4日を要する。異常がなければ搬出制限を解除。移動制限は防疫措置完了から21日が経過した同12日に解除する。
確定検査は動物衛生研究所(茨城県つくば市)で実施。H5N6型は今年11月以降、3道県の養鶏場や全国の野鳥などから検出。韓国でも猛威を振るい、今月19日現在、364農場で1790万5千羽を殺処分している。
県は防疫措置の完了を受け、防疫対策本部会議を県庁で開催。河野知事は「関係機関の協力により的確、迅速に対応できた。ただ、発生リスクが高い状況に変わりはない。次を出さないよう農家や関係機関と連携していきたい」と気を引き締めた。
(全文は22日付朝刊または携帯サイトで)
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