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第43回宮日旗争奪ゴルフで初優勝した 三木郷志(みき・さとし)さん

2017年9月13日
 プレー前には痛み止めの薬や「緊張せずに頑張れ」という手書きのカードの差し入れがあった。プレーオフに入るとボールを打つすぐ後ろで応援してくれた。「地区のみんなの思いを背負っての優勝。最後のパットが入ったとき、仲間が涙を流して抱きついてきたのが一番うれしかった」と感慨深げに話した。

 幼い頃「父親について打ちっ放しに行った」のがゴルフとの出合い。しかし、競技会に出るなど本格的に取り組み始めたのはここ10年ほどだ。宮日旗初出場の2013年は初日100位以内に入れず、個人戦は予選落ち。そこから昨年は地区予選会3位となり、今年は同1位と急成長を果たした。

 児湯は地区対抗で第39回大会以来、優勝がない。「自分たちが引っ張って行かなくてはいけないという強い思いの結果」が、初の栄冠に結びついたと強調する。

 祖父が興し、芝の生産販売を行う「日向芝」の専務取締役。県内だけでなく九州・沖縄で手広くゴルフ場の造成、維持管理なども行っており「コース改修の提案など、ゴルフが下手だと説得力がない」と、趣味と実益を兼ねる。グリーンの芝目や起伏を読むのは「芝屋さんだから一番得意」とパットが武器。優勝を決めた日も4~5メートルのパットを何本も沈めた。

 新富町に妻と長男、長女、次女の5人暮らし。小学5年の長男を筆頭に3人の子どもには3歳の頃からクラブを握らせており「親ばかだけど、自分よりよほど身体能力が高い。将来が楽しみ」と笑顔をみせる。39歳。

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