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登山禁止解除に慎重 霧島連山利用会議

2011年3月31日
 霧島連山利用対策連絡会議(会長・藤山光隆鹿児島県霧島市観光課長)は30日、えびの市のえびのエコミュージアムセンターで開いた。霧島連山・新燃岳(1421メートル)噴火活動を受け、えびの市などが実施している韓国岳と大浪池の登山禁止措置について話し合い、解除には慎重な意見が相次いだ。

 えびの、霧島市などの観光担当者、警察、消防など25機関27人のほか、両市の防災担当者らもオブザーバーで参加。非公開で行った。

 藤山会長らによると、会議では参加者が「入山規制は3キロに縮小されたが、噴火警戒レベルは3のまま。規制は安全が確保された上で解除すべきだ」「どのような安全対策ができるか検討する必要がある」などと述べ合ったという。

 えびの市は、規制解除について、同会議の議論内容も踏まえて結論を出す方針。市総務課の上加世田章人課長は「登山者への情報伝達、共有の方法などそれぞれの機関が安全対策を出し、協議していく必要がある」と話していた。

■白い噴煙、高さ最大100メートル

 霧島連山・新燃岳(1421メートル)は30日、午後9時現在で噴火はなかった。鹿児島地方気象台によると、白い噴煙が火口の縁から最大約100メートルの高さまで上がった。