エスペラント語で生涯の友人に64通 瑛九の手紙発見
2015年4月28日
宮崎市出身の画家、瑛九(1911~60年、本名・杉田秀夫)が、生涯の友人で美術評論家の久保貞次郎(さだじろう)氏(09~96年)に宛てたエスペラント語の手紙64通が、栃木県真岡市の旧久保氏邸で見つかった。久保氏の遺族からの依頼で宮崎エスペラント会(松本淳会長)が全文を翻訳。エッチング(銅版画)の制作に没頭している様子など、気心の知れた仲間を相手に芸術への思いをストレートに表現した記述が含まれていることが分かった。手紙は、戦後の芸術活動を本格化させた30代後半から晩年にかけてのもので、識者は「瑛九が自分の表現の行き先を見いだそうとした『転換期』を考える上で貴重な資料」と注目している。
(全文は28日付朝刊または携帯サイトで)
【写真】瑛九が友人の久保氏に宛てたエスペラント語の手紙。久保氏の旧邸で見つかった=栃木県真岡市・久保記念観光文化交流館
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【写真】瑛九が友人の久保氏に宛てたエスペラント語の手紙。久保氏の旧邸で見つかった=栃木県真岡市・久保記念観光文化交流館