忘れ形見スーパー種牛・耕富士、全共V3へ希望の星
2016年10月29日
31歳の若さで他界した日南市南郷町潟上(かたがみ)の和牛農家、故池田耕一さんの「耕」の文字をとって名付けられた県有種雄牛「耕富士(こうふじ)」が月間ストロー供給量トップのスーパー種牛に育ち、全国和牛能力共進会(全共)3連覇を目指す本県の希望の星になっている。繁殖・肥育一貫経営の夢を絶たれた一人息子の無念を思って名付け親となった父の久美(ひさみ)さん=享年(64)=は、忘れ形見の活躍を見届けぬまま不慮の事故で死去。残された母のサユリさん(70)は「耕一の名を受けたこの牛は、息子や主人、地域みんなの気持ちを受け止めて力を発揮してくれているように思える」と話す。
(全文は29日付朝刊または携帯サイトで)
【写真】「不思議なことだが、耕富士という牛は人と人との縁をつないでいる」と語る池田サユリさん=日南市南郷町潟上