2025年01月27日19時00分
元タレント中居正広さんと女性とのトラブルにフジテレビ社員が関与したと週刊誌が報じてから1カ月余り。第三者委員会による問題の解明がなされる前に、フジの港浩一社長が27日、辞任に追い込まれた。対応が後手後手に回り、他の選択肢はなくなっていた。
「巨額解決金」「深刻なトラブルが勃発」。昨年12月発売の「女性セブン」や「週刊文春」は、トラブルへのフジ社員の関与をセンセーショナルな言葉と共に報じた。
だが当初、フジの危機感は明らかに低かった。広報担当者は「そもそもフジテレビが回答する話なのか」とし、「風評被害」を主張。同月27日に「一切関与していない」と全否定するコメントを公式サイトに掲載した。
フジの姿勢が一変したのは親会社フジ・メディア・ホールディングスの株式を保有する米投資ファンドが第三者委の調査などを求めたと今月14日、公表した後。
17日、港社長らは急きょ記者会見。だが参加メディアを制限し、テレビ局にもかかわらず映像撮影を認めず、事実関係を問われると「(回答を)控える」と連発した。
【写真】 東京都港区台場のフジテレビ本社=27日午後(共同通信社ヘリから)