2025年03月18日17時53分
奈良県明日香村の飛鳥宮跡で確認されていた最大建物跡の南側から、柱の並びをそろえた大型建物跡が見つかり、県立橿原考古学研究所が18日、発表した。別の建物跡と併せ、研究所は、天武天皇と持統天皇が在位した飛鳥時代後半(7世紀後半)の飛鳥浄御原宮の時期に、同じ規格の建物が南北に3棟並んでいたと推察している。
最も北側にある最大建物跡は、東西35・4メートル、南北15メートルで、今回は約2・4メートル離れた南側で新たな建物跡を確認。柱の抜き取り穴や柱穴は35個見つかった。東西の端だけ柱の間隔が他よりも1・2メートル広いという特徴も最大建物跡と一致している。
現地説明会は開かれない。
【写真】 飛鳥宮跡で見つかった大型建物跡=2024年12月、奈良県明日香村