2025年01月02日05時07分
【キーウ共同】ウクライナの首都キーウ(キエフ)で1日、ロシア軍の無人機攻撃があり、地元当局者によると、2人が死亡し7人が負傷した。迎撃された無人機の破片が落下し、火災が発生。市中心部の大統領府近くの集合住宅も損壊した。無人機やミサイルによる首都攻撃が続き、住人らは「元日に攻撃を仕掛けてくると思っていた」と語った。
集合住宅では1日午前、上部から煙が上がり、消防隊員ら80人以上が消火や救助活動を続けていた。夫婦で4階に住むタチアナ・アリモワさん(40)は「午前7時ごろ大きな音が響き、飛び起きた。新年にこの周辺が狙われるとの情報があったので覚悟はしていたが」と声を震わせた。自宅の窓が割れ、しばらく知人宅に身を寄せるという。
隣の住宅に住むセルギーさん(54)は「ロシアから新年のプレゼントだ」とうんざりした様子で皮肉った。イエルマーク大統領府長官は通信アプリで、ロシア軍は故意に首都中心部を狙ったと非難した。
【写真】 ロシアの攻撃で損壊した建物=1日、キーウ(ロイター=共同)