2025年01月03日10時19分
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、ロシアとの戦争を巡り、トランプ次期米大統領が「決定的な役割を果たすことができる」と期待を表明した。国営通信社ウクルインフォルムなどが、地元メディアとのインタビューの内容として報じた。
ゼレンスキー氏は、トランプ氏と既に電話や会談で複数回協議したことに触れ「彼は純粋に戦争を終わらせたいと思っていると信じている」と強調。トランプ氏の「予測不可能性」がロシアに対して発揮され、状況改善につながることを望んだ。
一方、ウクライナ軍参謀本部は2日、ウクライナが一部制圧しているロシア西部クルスク州のマリイノ村にあるロシアの軍司令部を攻撃したと明らかにした。ウクライナ市民に対する攻撃能力を弱体化する狙いがあるとし、ロシアの軍事指揮施設を「破壊し続ける」とした。
ウクライナのメディア「ウクラインスカ・プラウダ」によると、ロシア軍は1~2日に無人機72機で攻撃したが、ウクライナ軍が47機を撃退、24機は到達できなかったという。
【写真】 ロシアによる攻撃で破壊されたウクライナの首都キーウ(キエフ)の建物=1日(AP=共同)