2025年01月03日12時45分
【ソウル共同】「捜査員を逮捕しろ」。韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)が尹錫悦大統領の拘束に乗り出した3日、ソウルの大統領公邸周辺には未明から尹氏の支持者らが集結した。拘束失敗が伝えられると「勝った」と歓声が上がった。一方、午後には労働組合など革新系団体が主催する集会も開かれ、尹氏の早期拘束を訴えた。
公邸近くは市民の立ち入りが規制され、夜明け前から警察の機動隊車両が続々と集まった。当局と尹氏支持者の衝突も懸念されたが、目立った混乱はなかった。
尹氏の支持者らは公邸の入り口から数百メートル離れた地点で、韓国国旗や同盟国の米国の星条旗を振った。革新系最大野党「共に民主党」が圧勝した昨年4月の総選挙を巡り「不正選挙説」を唱えるプラカードを掲げた人も多かった。一部は警察官ともみ合いになった。
極右のデモを主導してきた牧師らは集会を開催。大喝采を浴びて登場した牧師は尹氏の戒厳令は正当だったと主張し、捜査を批判した。
【写真】 3日、ソウルの大統領公邸付近で、尹錫悦大統領の拘束令状執行に反発する支持者ら(共同)