2025年01月06日05時07分
【モスクワ、キーウ共同】ロシア国防省は5日、昨年8月からウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で、ウクライナ軍が戦車や装甲車両など計10両以上を使って反撃したと発表した。一方で同省は6日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝クラホベを制圧したと発表した。ドネツク方面でのウクライナ軍の兵たんや技術支援が困難となり、ロシアが占領する州都ドネツクへの砲撃の可能性を奪ったと戦果を強調した。
クルスク州でのウクライナ軍の実効支配地域は徐々に減り続けており、ウクライナ側の攻勢が伝えられるのは久しぶり。ウクライナは早期の戦闘終結を目指すトランプ次期米大統領の就任を前に、停戦交渉を優位に進めるため戦況改善を図っている。ゼレンスキー大統領は4日、ウクライナ軍の3~4日のクルスク州での攻撃で、ロシア軍が空挺部隊や、ロシア軍に合流している北朝鮮兵を含む歩兵大隊を失ったと成果を強調した。
ロシア国防省によると、ウクライナ軍の反撃があったのはクルスク州スジャの北東約17キロの集落。
【写真】 ロシアの攻撃で破壊されたウクライナ東部ドネツク州の要衝クラホベの街=2024年11月(AP=共同)