2025年01月14日10時06分
【ソウル共同】複数の韓国メディアは14日、高官犯罪捜査庁(高捜庁)や警察などの合同捜査本部が、早ければ15日未明(日本時間同)にも尹錫悦大統領に対する拘束令状の再執行に乗り出す可能性があると報じた。尹氏の側近、鄭鎮碩・大統領府秘書室長も14日談話を発表し、同様の見方を示した。捜査本部は3日に拘束を試みたが、大統領警護庁に阻止されており、警護庁は今回も抵抗するとみられる。
高捜庁と警察は14日、尹氏の令状執行に関し警護庁と協議した。高捜庁は「安全で平和的な令状執行への協力を要請した」としている。一方、警護庁は衝突防止に最大限努力するとしたが、公邸に許可なく出入りすることは違法だと従来の立場を維持。話し合いは平行線に終わった。
韓国メディアによると、ソウル西部地裁は13日、警護庁トップ代行の金声勲次長の拘束令状を発付した。尹氏に対する令状執行を阻んだ特殊公務執行妨害などの疑いで警察が請求していた。捜査本部は警護庁への圧力を強め、態勢の切り崩しを図っている。
【写真】 韓国の尹錫悦大統領(ロイター=共同)