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巨大地震発生の可能性高まらず 南海トラフ、関連を一時調査 

2025年01月14日11時07分
 宮崎県で震度5弱を観測した日向灘の地震で南海トラフ地震臨時情報を出し、関連を一時調査したことについて気象庁は14日未明、巨大地震発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったとは考えられないとし、規模が「巨大地震注意」の発表基準に達しなかったと説明した。気象庁は揺れの大きかった地域で1週間は最大震度5弱程度の地震の可能性があり注意を呼びかけている。同県や高知県では余震への警戒感が広がった。

 日向灘の地震はフィリピン海プレートと陸側のプレートの境界で発生した逆断層型の地震だった。南海トラフ地震評価検討会の平田直会長(東京大名誉教授)は気象庁の記者会見で「普段とは違う地殻変動も起きていないと確認した」と述べた。

 13日の地震は午後9時19分ごろ発生。震源の深さは約36キロ、地震の規模はマグニチュード(M)6・6と推定される。震源地は日向灘で、気象庁は2度目となる臨時情報を発表。評価検討会を開いて南海トラフ巨大地震と関連しているか調査を始めたが、終了した。
【写真】 気象庁