2025年01月27日18時21分
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会合が27日、東京・両国国技館で開かれ、大相撲初場所で2度目の優勝を遂げた大関豊昇龍(25)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=を全会一致で横綱に推薦し、第74代横綱への昇進が確定した。
協会は29日午前に春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を開き、昇進を正式決定する。東京都台東区の立浪部屋で取材に応じた豊昇龍は「入門した時から目指す気持ちでやってきた。てっぺんより、もっと上のてっぺんを目指したい」と向上心を示した。
横審には委員9人全員が出席した。山内昌之委員長(東大名誉教授)は「精神力が評価できる。長期にわたる横綱としての活躍を期待したい」と述べた。
初場所の豊昇龍は9日目までに平幕相手に3敗するなど安定感を欠き、直近3場所は8、13、12勝で合計33勝。協会内で昇進に反対の声も上がっていたが、3人による決定戦を制したことと攻撃的内容が高評価された。
【写真】 豊昇龍