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道路標識に大量ステッカー 観光客マナー違反か、長野 

2025年03月15日06時18分
 野沢温泉スキー場(長野県野沢温泉村)のゲレンデ付近にある県道の道路標識が雪に埋まり、手が届く高さで記念撮影ができると、インバウンド(訪日客)らに人気の写真スポットになっている。一方、大量のステッカーが貼られたり、傷つけられたりする被害が相次ぎ、県は近づけないよう対策に踏み切った。

 標識は高さ約5メートルで、標高約1400メートルにあり冬は積雪で道路は通行止めとなる。スキー場運営会社などによると、数年ごとに約4メートルまで埋まるが、雪が多かった今季に入り交流サイト(SNS)を通じて外国人らの間で話題となった。20~30人が撮影待ちで列を作ることもあったという。

 県が5日に確認すると、ステッカー約170枚が貼られ、スキーのストックで擦ったような傷も複数あった。県職員がステッカーをはがしたほか、標識をロープで囲い、日本語と英語で「道路標識にさわらないで!」と記した看板も設置した。

 県は、標識を傷つけるのは違法行為となる可能性があるとして「多くの人が訪れてくれるのはありがたいが、マナーを守って楽しんでほしい」と注意を促している。
【写真】 野沢温泉スキー場ゲレンデ付近の道路標識前で、写真を撮る外国人観光客=13日、長野県野沢温泉村