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浜岡原発の断層調査開始、静岡 規制委「中部電は論理的説明を」 

2024年12月16日18時28分
 原子力規制委員会は16日、中部電力浜岡原発(静岡県)で敷地内の断層の現地調査を始めた。再稼働に向けた審査の一環で17日まで実施する。担当の山岡耕春委員は「中部電には(今後の審査で)断層が活断層かどうか、分かりやすく論理的に説明してもらいたい」と述べた。

 浜岡原発の断層を巡る審査では「H断層系」と呼ばれる、敷地内に9本ある断層の活動性が焦点。規制委はH断層の形状や岩石の堆積状況のほか、敷地から北に約1キロにある断層の上部で見つかった火山灰層を調べた。中部電は断層の活動性を否定している。 

 中部電は2014年に浜岡4号機、15年に3号機の審査を申請。海抜22メートルの防潮堤を建設したが、審査で想定する津波が25・2メートルとなったため、今年11月に防潮堤を28メートルにかさ上げする方針を表明した。
【写真】 中部電力浜岡原発の敷地北側の断層を調べる原子力規制委員会の担当者ら=16日午後、静岡県御前崎市