東京電力の小林喜光会長ら役員は２１日、年始のあいさつで新潟県庁を訪れ、花角英世知事と会談した。同県の柏崎刈羽原発の再稼働を巡っては、地元同意が焦点。小林氏は「県民の信頼を得るため、安全第一で頑張っている」と伝え、花角氏は「安全最優先の取り組みを行動と実績で示してほしい」と求めた。

　花角氏は、雪の時期に災害が起きたら安全に避難できるのか不安があるとしたほか、能登半島地震で倒壊家屋が相次いだことも挙げて退避施設を強化する必要性を指摘した。小早川智明社長が「改善に取り組み、説明を尽くす」と述べ、小林氏が「信頼を築くのは１００年、壊すのは１日と言われ、心を入れ替えたい」と結んだ。