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コロナ禍で糖尿病悪化 米国調査、受診控え一因か 

2025年03月17日05時30分
 新型コロナウイルス禍における米国で、糖尿病患者が血糖値を適切な範囲にコントロールできた割合が低下し、特に若年層での悪化が顕著だったとの研究結果を、京都大の井上浩輔特定准教授らのチームが17日までに米科学誌に発表した。運動量の低下や、収入減少や感染警戒による受診控えなどが要因と考えられるという。

 日本でも同様の傾向があるかについて、井上氏は保険制度が異なるため医療アクセスに違いがあり「健康診断など日本のデータを用いて検討していきたい」としている。

 研究では米疾病対策センターが2年ごとに実施している「NHANES」という健康栄養調査データを用い、20歳以上の約2万4千人を対象に分析した。
【写真】 2020年、マスク姿で無料の食料を求める市民の長い列=米ニューヨーク(ゲッティ=共同)