【パームビーチ共同】トランプ次期米大統領は１６日、南部フロリダ州パームビーチでの記者会見で石破茂首相に「ぜひ会いたい」と述べ、会談実施に意欲を見せた。来年１月２０日の就任前でもあり得るとした。「日本の首相という地位に大きな敬意を持っている。彼が会談したいのであれば、私はここにいる」と語り、石破氏の訪米を待つ考えを示した。

　林芳正官房長官は１７日の記者会見で「トランプ氏の日本を重視する前向きな発言を歓迎する」と評価。「双方の都合の良い時期に会談し、じっくりと意見を交わして人間関係を構築できれば良い」と話した。

　トランプ氏は１５日、故安倍晋三元首相の妻昭恵さんとパームビーチの私邸で面会。会見では「シンゾーに敬意を表したものだ」と強調した。昭恵さんを通じて石破氏に記念品と本を贈ったとも明らかにした。

　石破氏は今年１１月に南米を訪問した際、帰国途中にトランプ氏との会談を調整したが、実現しなかった。日本政府によると、トランプ氏側から法律上の制約で就任前はどの国の首脳らとも面会しないと説明された。