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マスク氏、支出削減の縮小示唆 2兆ドル達成は「最良の場合」 

2025年01月10日05時24分
 【ワシントン共同】トランプ次期米政権の政府外の新組織「政府効率化省」を率いることになるイーロン・マスク氏は、昨年の大統領選の期間中に掲げた2兆ドル(約316兆円)の政府支出の削減は達成困難との考えを示唆した。2兆ドルの削減は「最良のケースだ。2兆ドルを目標にすれば、1兆ドル削減を達成できる可能性は高いだろう」とトーンダウンした。

 X(旧ツイッター)で8日配信されたマーケティング企業の最高経営責任者(CEO)とのインタビューで語った。マスク氏は大統領選の期間に、政府の年間支出の3割に当たる「少なくとも2兆ドル」を削減できると話していた。削減の達成期間には言及していない。

 一方で「予算を使い切らなければ翌年度の予算が削減されてしまうことが、無駄遣いを促している」と主張。「公共の利益にならない無意味な規制を排除する」ことも強調した。

 マスク氏は昨年11月の米紙への寄稿で、年間5千億ドル分の歳出削減を検討するとも表明。対象には国際機関への15億ドルの資金供与や人件費などが含まれるとしていた。
【写真】 イーロン・マスク氏(ゲッティ=共同)