2025年01月19日18時12分
【ランカウイ共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)は19日、マレーシア北部ランカウイ島で開いた非公式外相会議で、東南アジア軽視が懸念されるトランプ次期米政権に対し、敬意を持って外交に望むように要求した。東南アジアが米中の「競争拠点」になり対立が激化しているとし、ASEANは「誰の所有物でもない」と主張した。
議長国マレーシアのモハマド外相は会議冒頭の演説で、トランプ次期大統領らを念頭に置き、ASEANの経済や地理的な重要性を認識し、関係を築くよう求めた。ただ会議閉幕に際した記者会見で多国間枠組みを嫌うトランプ氏との付き合い方を問われると「幸運を祈るしかない」と述べた。
【写真】 ASEANの非公式外相会議に出席した加盟国の外相ら=19日、マレーシア北部ランカウイ島(共同)