2025年01月26日05時13分
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ロシアによるウクライナ侵攻を巡り「戦争は、わが国で起きている。和平協議の枠組みからウクライナを除外することは不可能だ」と述べた。ウクライナの頭越しに米ロ間で戦闘終結の道筋が描かれることがないよう求めた。首都キーウ(キエフ)を訪問したモルドバのサンドゥ大統領との共同記者会見で語った。
戦争の早期終結を目指すトランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領と近く対話する考えを表明しており、プーチン氏も応じる構えだ。
ゼレンスキー氏は、ウクライナ不在の和平協議では「本当の成果は得られない」と強調。戦争終結について「チャンスはあるが、ウクライナがいなくてはできない。ロシアは戦争を終わらせたいと考えていない」と主張した。和平協議にはウクライナとロシア、米国のほか、欧州も加わるべきだとの考えを示した。
【写真】 25日、モルドバのサンドゥ大統領との共同記者会見で発言するウクライナのゼレンスキー大統領=キーウ(共同)