2025年01月26日10時07分
【モスクワ共同】ロシアの同盟国ベラルーシで26日、大統領選の投票が行われた。強権統治で昨年に在職30年を迎え「欧州最後の独裁者」と称される現職のルカシェンコ大統領(70)の7選が確実な情勢。即日開票され、大勢判明は27日未明(日本時間同日朝)の見通し。
前回の2020年8月の大統領選後にルカシェンコ氏の6選が発表されると、選挙の不正を訴える抗議デモが全土に拡大。1カ月以上にわたって続き、徹底弾圧で応じた治安当局が市民5万人超を拘束したとされる。
前回選挙で得票2位と発表され、反政権派の象徴となったチハノフスカヤ氏は選挙直後に国外脱出を余儀なくされ、他の主要な反政権派も獄中か国外にいる。今回はルカシェンコ氏以外に4人が立候補しているが、同氏に批判的な有権者の受け皿となる人物が一人もいない無風選挙。
抗議デモを警戒する政権は投開票日前後の治安機関の警戒態勢を強化。ルカシェンコ氏は24日「敵は理解すべきだ。20年に起きたことは決して繰り返さない」と決意を示した。
【写真】 ベラルーシのルカシェンコ大統領(ゲッティ=共同)