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注意報・警報

令和6年12月19日03時23分
 宮崎地方気象台 発表


南部平野部、北部平野部では、強風や高波に注意してください。宮崎県では、空気の乾燥した状態が続くため、火の取り扱いに注意してください。



《¶》令和6年8月8日の地震で揺れの大きかった日南市、宮崎市、串間市、都城市では、大雨警報・注意報の土壌雨量指数を通常基準より引き下げた暫定基準で運用しています。

宮崎地区
 (発表)波浪注意報、(発表)乾燥注意報、(継続)強風注意報

日南・串間地区
 (発表)波浪注意報、(発表)乾燥注意報、(継続)強風注意報

延岡・日向地区
 (発表)波浪注意報、(発表)乾燥注意報、(継続)強風注意報

西都・高鍋地区
 (発表)波浪注意報、(発表)乾燥注意報、(継続)強風注意報

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 (発表)乾燥注意報

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 (発表)乾燥注意報

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 (発表)乾燥注意報

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防災ニュース

台風10号 本県6日暴風域 7日午前最接近見通し

2020年9月6日

 台風10号は5日、南大東島の南南西約40キロの海上を北北西に進んだ。風速15メートル以上の強風域が拡大し、「大型で非常に強い」勢力に発達。特別警報級の勢力で7日には九州へ接近・上陸する見通し。本県は6日明け方から強風域、夜の初めごろに風速25メートル以上の暴風域に入り、1時間最大80ミリの猛烈な雨が降る見通し。7日午前に最接近し、最大瞬間風速60メートル、降り始めからの48時間雨量が最大千ミリと、重大な災害につながる記録的な大雨・暴風となる恐れがある。宮崎地方気象台は「最大級の警戒をしてほしい」と早めの避難や自衛対策を取るよう訴えている。

 気象庁によると、台風10号は5日午後9時現在、中心気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。中心の東側280キロ、西側185キロ以内は暴風域。

 6日は沖縄・奄美に最接近する見通し。同気象台によると、県内は6日昼過ぎから非常に強い風が吹き、最大風速は23メートル、最大瞬間風速35メートルの予想。局地的に雷を伴う非常に激しい雨が降り、午後6時までの24時間雨量は多い所で300ミリとなる見通し。

 7日は猛烈な風と雨となり、午後6時までに予想される48時間の最大雨量は700~千ミリ。千ミリは、大淀川支流が氾濫し甚大な被害となった2005年の台風14号(5日間)の記録的雨量に匹敵する。最大風速は30~40メートル、最大瞬間風速は40~60メートルとなる見通し。特急電車並みの速さで、一部家屋の倒壊や走行中のトラックを横転させる威力がある。

 海上はうねりを伴い猛烈にしけ、6、7日とも波の高さは12メートルの予想。中心気圧が低いため大幅な海面上昇による高潮や、竜巻などの激しい突風にも注意が必要。同気象台は「雨の影響で土砂災害の危険も高まる。河川の増水・氾濫にも十分警戒してほしい」と呼び掛けている。

 また、台風10号による洪水被害を防ぐダムの事前放流も5日、県内で前日に引き続き行われた。国土交通省九州地方整備局によると、これまで本県関係は大淀川水系の瓜田(宮崎市)、小丸川水系の松尾(木城町)、渡川(美郷町)、五ケ瀬川水系の星山(日之影町)など計10ダム(午後4時現在)で実施された。





日向市と綾町 避難所開設

 台風10号の本県への最接近を前に、日向市と綾町は5日、住民に早期避難を促すため避難所を開設した。宮崎市や高鍋町は同日、「避難準備・高齢者等避難開始」の6日発令を前日に予告する異例の対応を取るなど、特別警報級とされる台風に備え、県内自治体は対策を急いでいる。

 気象庁によると、県内全域が強風域に入るのは6日明け方とみられるが、5日には既に綾町が23カ所、日向市は22カ所の避難所を開設した。このうち日向市では同日午後5時、市内全域に「避難準備・高齢者等避難開始」を発令し、午後9時現在で78世帯104人が避難。同町で3世帯8人が自主避難している。

 宮崎市は6日午前10時に「避難準備・高齢者等避難開始」を発令し、同時に市内69カ所に避難所を開設する予定。高鍋町も発令後、同日午後2時に避難所を開設する。県内が暴風域に入るのは6日夜の初めごろとされ、宮崎日日新聞のまとめ(5日午後6時時点)では、6日は午後2時までに宮崎市、高鍋町を含め18市町が避難所を開設する。

 宮崎市地域安全課によると、「避難準備・高齢者等避難開始」を発令すると前日に発表するのは初めて。同課の甲斐史哲課長補佐は「気象庁が繰り返し危険性を訴える中で、市民に避難行動を早めに取ってもらうため、事前に発表した。早期の避難が命を守ることにつながる」と注意を促した。





早めの避難が命を守る/防災士・濵川秀一さん

 気象庁が早い段階から、「特別警報級」と異例の警鐘を繰り返す台風10号。甚大な被害が懸念される中、元宮崎地方気象台次長で防災士の濵川秀一さん(65)=宮崎市=に、命を守る行動について聞いた。

    ×   ×

 強風域に入る見通しの6日朝が、避難する最後のチャンス。その後は雨風がさらに強まり、傘も差せなくなる。視界が悪い上に、浸水も発生するだろう。昼以降は、避難所にたどり着くことも困難になる恐れがあり、特に高齢者の方は早く動いてほしい。

 避難前は火災予防に家のブレーカーを落とすこと。かっぱを着て、傘を差さず両手を自由にして行動してほしい。足元は浸水すると長靴では歩けないので、スニーカーを薦める。つえがあれば、冠水した道路でも側溝の場所が分かりやすくて便利。複数で動くことも大切になる。

 今回は避難所に通常より多くの人が殺到する恐れがある。新型コロナウイルス対策で定員が少なくなっている避難所も多く、無事に着いても避難できない可能性がある。そのときは別の場所に行くしかない。台風最接近まで県内は竜巻が発生しやすい状況が続く。何が起きるか分からない以上、早めの避難が何より命を守る行動になる。

【写真】台風10号の接近に備え開設された避難所で体を休める避難者=5日午後10時、日向市中央公民館

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