防災ニュース
大淀、小丸川流域で治水 水系ごとの協議会設立
2020年9月29日
本県の大淀川水系と小丸川水系の水害軽減に流域の自治体や住民らが協働して取り組む「流域治水」の推進を図ろうと、国や県、関係市町は28日、水系ごとに流域治水協議会を設立した。両協議会は、河川整備のほか、洪水ハザードマップの改訂などの対策をまとめた流域治水プロジェクトを来年3月までに策定、公表する方針。
協議会は宮崎河川国道事務所(宮崎市)と県に加え、大淀川水系が県内7市町や鹿児島県など、小丸川水系が県内3町などが参加。同日、同事務所で第1回会合が開かれ、流域治水プロジェクトの中間取りまとめ案として、「堤防や護岸整備」「防災学習の推進」「住民が利用しやすい洪水ハザードマップの改訂」などが示された。
両協議会の会長に就いた金納聡志同事務所長は「さまざまな分野の対策をまとめ、流域治水への意識を醸成したい」と話した。
近年、台風や豪雨被害が相次ぐ中、同プロジェクトは国交省の方針を受けて全国109の1級水系で策定作業が進む。本県関係では五ケ瀬川、川内川水系でも協議会が設立されている。
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