新たな浸水想定公表 県16河川、継続時間も
2018年12月7日
県は6日、県が管理する35河川のうち16河川で、想定し得る最大規模の大雨となった場合の洪水浸水想定区域を新たにまとめ、公表した。全国で大規模な河川氾濫や水害被害が多発し、水防法改正(2015年)で洪水浸水想定区域を見直すよう定められたことから、策定を進めてきた。
対象は五ケ瀬や一ツ瀬、大淀川水系など13市町の16河川。雨量の想定は、従来の「30〜100年に1回の確率で発生」から「千年に1回の確率で発生」に改めた。今回は、浸水の継続時間や家屋倒壊の想定区域を新たに盛り込んだ。
このうち水深0・5メートル以上の浸水の継続時間は、宮崎市佐土原町と新富町の一ツ瀬、三財川下流で1〜3日未満、日南市の広渡川流域の一部で3日から1週間未満を想定。昨年9月の台風18号の大雨で冠水、浸水が発生した延岡市北川町曽立(そだち)地区=地図=では、新たな想定によると、最大10メートル未満の浸水が予想されている。
新しい浸水想定区域図は県河川課や各土木事務所で閲覧でき、県ホームページでも公開している。残りの19河川については、2019年度中に見直しを完了する予定。
県河川課は「市町村は防災ハザードマップ改定の際に役立ててほしい。また地域の状況を住民が把握することで、早期避難など防災意識の向上や、危機管理意識の醸成につながれば」としている。
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