再生事業調査に１億円　都城、小林の岩瀬ダム

2018年12月22日

　国土交通省は、大淀川流域の洪水対策として、都城市と小林市にまたがる岩瀬ダムの再生事業に乗り出す。２１日に閣議決定した２０１９年度予算案で、調査費１億１００万円を計上した。

　岩瀬ダムは治水と利水（発電）の役割がある。事業では同川の洪水期（７月１１日〜９月３０日）に利水を治水に振り替えて、洪水調整容量を３５００万立方メートルから５千万立方メートルに増大させる計画。さらに、放流設備を増設することで治水機能も向上させる。工期、総事業費はともに未定。

　同川流域では０５年９月の台風１４号で洪水被害が発生したこともあり、同川水系河川整備計画に沿って河川整備などを進めてきた。同ダムについては、同川水系にある複数ダムの中では洪水調節機能が費用を含めて最も効果的で、地元自治体からの要望もあったことから事業化することになった。

その他の記事

台風２４号被害で検討会　国交省や県、３月までに具体策　2019/1/16

みやざき報道ファイル２０１８　自然災害　2018/12/31

再生事業調査に１億円　都城、小林の岩瀬ダム　2018/12/22

南海トラフ日向灘－高知沖、観測網整備へ１６億円　2018/12/22

災害時連携、課題探る　行政、社協、ＮＰＯが研修　2018/12/18

新たな浸水想定公表　県１６河川、継続時間も　2018/12/7

女性消防団員、活躍広がる　１０年で１０８人増、県内全市町村確保　2018/12/4

液状化、本県も備えを　2018/11/14

防災重点ため池ハザードマップ　県内１３４カ所、年度内に作成終了　2018/11/9

河川白濁対策、防災相に要望　硫黄山噴火　2018/11/29